イグナチオ

1450994407319

ばかばかしいぐらい仕事に明け暮れた一年でしたが、最後に少しはクリスマスらしいことをしたくて、クリスマスイブのミサに出ました。四谷駅のそばのイグナチオ教会は夜にもかかわらずたくさんの人にあふれていました。

そのほとんどは外国人の方々のようです。もちろんミサは英語で行われます。

国籍や言語や文化にとらわれず、皆が一年を振り返りつつ、人類の幸福を祈る、特別な夜を堪能しました。

イブの会議

年内にどうしても開かなければならない会議があるので、日程調整させてほしい。という連絡が入ったのは12月の半ばのことだった。

だから空いている日を教えてほしい。・・年末のあわただしい中、聞くほうも大変だが、聞かれるほうも大変だ。

誰ともなく、予定が入っていないのは24日だけ・・・と答える。

クリスマスイブだけは、どの集まりも遠慮する。だからみんなクリスマスイブだけは、予定が入っていないという。

では「24日でいいかなぁ」恐る恐る主催者が尋ねると、誰一人困るとは言わなかった。

そして今日、家庭を顧みない男女が7人当院に集まった。

参加された一人の先生がつぶやいた。

「私はクリスチャン・・・でも人助けのためなら許されるはず・・」と

メリークリスマス

外来から往診、そして在宅へ

当院が移転し外来を開始し、すぐに通院するようになった高齢女性の腰痛が悪化したのは、11月のことだった。

 

当院からは目と鼻の先、道路一本はさんだ向かい側に住んでいる。しかし一人暮らし、しかもエレベーターなしのマンションの三階だから通院できない。

 

まずは往診で痛み止めの処方を行い、薬局に届けてもらった。当院はこれまで遠距離の往診が多く、車での移動が常だったが、初めて徒歩での往診だった。

 

その後腰痛は徐々に改善したが、体を動かすと悪化するので、自宅で安静せざるを得なくなった。無理しなければ腰痛は悪化しないものの、外出はできなくなってしまった。

 

買い物もいけない。食糧が枯渇するようになった。

 

それに合わせて、生活支援などの介護サービスの導入や、訪問診療の実施、そして訪問リハビリ導入。と徐々に生活支援を整える。

 

「また元気になって通院できるようになろうね。」

「この階段の上り下りができるようにリハビリしようよ。」

 

たったこれだけのことだが、地域高齢者の支えには、外来だけ、在宅だけという支えも必要だが、時には一貫し、臨機応変に社会生活をサポートすることも必要だと感じた次第である。

国際化する医療

今日、私は年内最後の小児科研修をさせてもらっていた。

胃腸炎の小児患者さんなどが多数来院されていたが、そのような季節性の疾患管理や小児医療の在り方も大変勉強になるが、それ以上に勉強になったのは、外国人の方への対応だった。

保険や医療ニーズも異なる。必然医療者も日本語だけではなく、英語、韓国語、中国語などでの会話が必要になっているらしい。

これまで単一民族国家(?)だった日本が、急速に多民族国家に変容していっている実情をまざまざと感じた。

そしてその中で医療も国際化していく必要があることも・・・