新しい時代の在宅医療

本日私は大宮で開かれた、「成人の在宅医療に関わる医師向け小児在宅医療講習会」に参加した。

朝から濃密なプログラムで、今の時代状況。特に小児重症在宅患者の増加している実情やその対応方法について学ばせていただいた。

主催しているのは、小児医療や小児在宅医療に携わる大学の先生方や若手の在宅医療者たちだ。

以前から当院でも行っている小児在宅医療だが、改めて掘り下げると様々な地平が見えてくる。

成長発達の過程や教育、家族の問題など、さらに自立や社会参加など、医療、看護、リハビリなど多方面から語られた。

私自身は長年在宅医療を行っている。そういう意味では会場で一番長く在宅医療をしているかもしれない。恥ずかしながら、そんな長老的な私が、改めて感じたことがある。

着実に新しいムーブメントが起こっているということだ。

そして、いくら実績や歴史があったとしても、一つの現場、一通りのやり方ではいけないということだ。

常に新しい時代状況、新しい医療状況、新しい社会状況に応じた在宅医療を学び続け、作り続けなければならない。

もしその営みを失ってしまったら、自分が時代から遅れるばかりではなく、医療機関自体がすたれていく。ひいては最終的に時代からいらない存在となるだろう。

営みとは決して単なる持続的継続的な話ではない。問題意識を持ち続け、学び続け、トライし続けることを、「営み」と呼ぶのだ。と学んだ勉強会だった。