休日夜間診療

昨日は「山の日」。

私は新宿区医師会の休日夜間診療の当番だった。

午後5時から午後10時まで・・・計6人の患者さんの診察に当たった。

 

休日夜間診療は、急な発熱や腹痛などいわゆる急性疾患対応をすることが主眼となる。

だから、すべてのシステムが急性疾患対応となっている。

薬・検査・治療が実に効率的だ。

 

多い日には、30人からの患者さんでごった返すというが、それは主に冬の話。今は夏だから患者さんもまばらだった。

 

しかしこういう地域医療協力は開業医にとって欠かせない。そんな地域医療をみんなで支えるという医師会の営みを感じながら、勤務させていただいた。

ラジオ深夜便

本日NHKラジオの収録があった。

ラジオ深夜便という番組のためだ。

深夜ラジオには高齢者のリスナーが少なくないという。そういう方々に少しでも在宅医療のことを理解してもらいたい。高齢期をどう過ごしたらいいか知ってもらいたい。介護の持つ意味と意義を知っていただきたいというディレクターの熱い思いが、私の出演に結びついた。

以前NHKテレビに出たことがあったが、それとは打って変わって、こじんまりとした感じだった。まさに手作りな感じのスタジオで約2時間にわたっての収録が終わったとき、それでも私はへとへとだった。

自分にとっても、いろいろ考えなおすことや見つめなおすことが多かった。

少しでも多くの人が安心した老後を過ごすための参考になれたらありがたいと思っている。

番組は8月26日午前4時からの放送だそうだ。

東京がんサポーティブケアクリニック

今月から新しいクリニックが仲間入りした。その名も「東京がんサポーティブケアクリニック」だ。

詳しくはHP(http://tcscc.jp/)をご覧いただきたい。

以前より三育会では、がんの在宅医療に注力してきた。しかし昨今地域包括ケアの時代を迎え、地域との密着性が重視される時代になってきた。確かに多くの高齢疾患では、地域の介護、福祉、生活サービスとの連動は不可欠だ。私たちもそれに適応するために、外来、往診、送迎、在宅とサービスを拡張しつつ、内科、整形外科、皮膚科、リハビリ科、栄養相談などの充実に努めてきた。

しかしがんはやや特殊だ。

もちろんがん患者さんの在宅ケアにおいて、介福祉サービスとの連動が不可欠であるのは論を待たないが、症状変化が著しいことや、緩和的知識対応が不可欠であることなど他の疾患に比べて特別な対応が必要となる。

昨年4月に当法人に合流してくださった向山雄人先生は30年以上の人生をがん医療一筋にささげてきた泰斗である。

ぜひ、先生の力量がより映える現場を作りたい。三育会としても、ぜひがん医療の専門性をはぐくんでいきたい。そういう思いが今回のクリニックづくりに結び付いた。

がん専門在宅医療・・・早期からの緩和・・・・がんかかりつけ医療の発展・・がん難民の減少・・・

このクリニックが担う社会的、時代的課題はとても大きい。私も微力ながら向山先生の指導のもと協力を惜しまないつもりである。

ぜひより多くの方々のご指導、ご鞭撻の元、がん医療の何か隙間を埋めることができたらと祈念している。

東京がんサポーティブケアクリニック