ソウル大学

当院は日本有数のコリアンタウンに位置する。韓国料理屋さんが軒を並べ、休日には韓流ファンでごった返している。

 

そんな当院に、ご縁があってソウル大学家庭看護チームの看護師さんが見学に来てくれた。

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韓国でも有数の大病院であるソウル大学病院。しかもそこの家庭看護(訪問看護)チームということで、私たちもとても関心が強かった。

 

いろいろな意見交換をする中で、韓国と日本の違いが浮き彫りになる。

韓国も日本も人口の高齢化が著しい。

韓国も日本も医療保険のほかに介護保険が整備されており、65歳以上では双方の保険がカバーしている。(これは同じ)

韓国では一般医という総合診療医が少なくないが、往診はほとんど行われていない。

韓国の家庭看護は、かなりの医療行為(点滴の管理や、気管カニューレ交換など)を行っているが、処方や診療行為は医師が行っており、看取りや急変対応には限界がある。

結果、韓国では在宅での看取りや急変対応には限界が大きく、病院依存型になっているというのだ。

 

韓国にとっては看取りや往診を日本に、日本にとっては一般医や認定看護などのあり方を韓国に、それぞれ習うことでよりよい地域医療ができるのではと思った次第である。