総合診療医の育成

1484462294393今日私は、地域医療研究会が主催する、今後の総合診療医の在り方についてのシンポジウムに出席してきた。

急激な人口の高齢化、疾病構造の変化を受けて、地域医療が担わなければならない医療分野が大きくなってきている。従来の一次医療の担い手としてだけではなく、リハビリテーションや生活に密着する医療や在宅医療など、地域生活する様々な人を支える幅広い担い手としての地域医療者の増加が必要と叫ばれている、。したがって医療界特に在宅医療を含めた地域医療課題には、次世代の良質な地域医療者をどのように育て、活躍し続けてもらうのかということに大きな関心が集まる。

その中で、今後特に、期待されているのが総合診療専門医である。

本来ならば今年の4月より日本専門医機構が中心となって、専門医制度が始まり、総合診療専門医の育成が始まるはずだったが、さまざまな議論が錯綜する中で、延期になってしまっている。

それでも総合診療専門医を育てたいという熱意がそがれることはないばかりか、ますます熱く議論されているのが実情である。

数多くの総合診療専門医を育てるためには、すぐれた指導医、優れた研修システム、研修期間中の待遇の保証、さらには将来のキャリアプランが見えることなどが重要だ。

 

しかし何より、さまざまなニーズにこたえながら、患者さんに喜ばれる医師、地域に喜ばれる医師、それを生きがい、やりがいに感じられる医師をどれだけ育てられるかが重要と感じた次第である。