真摯に受け止める。

先日、高校時代の大親友が急死しました。55歳でした。15歳で知り合い、26歳まで一緒にバンドをやっていた仲間でした。(彼はベース、私はドラム)月1ペースで新宿で飲んでは音楽の話で盛り上がっていた「最高の仲間」でした。死因は「心筋梗塞」でした。大ショックです。

後日、彼の奥さんから詳しく話を聞くと会社の健康診断などで血圧と心臓に問題ありと言われてはいたものの「平気、平気。そのうちちゃんと検査するから。」と強がっていたようです。今更ですが「馬鹿だなあ、きちんと受診してドクターの指示を受けてればなあ。」とつくずく、つくずく思います・・・

そんな私も健康診断で泌尿器に異常が見つかりその後、某病院の専門科でフォローしています。色々とつらい検査もありますがここはひとつ、健診結果を真摯に受け止めてきちんと対応しようと思っています。

医療の世界にいるからこそ周囲の方々に相談出来たり、実際に御病気に立ち向かっている患者様の姿を目にしているからこそその大変さ、その苦労が解るのであってもし、普通の会社勤めであったらそれこそ私も「平気、平気。そのうち・・・」となっていたことでしょう・・。

皆さんも安易に考えず、もし健診などで問題が出た時は真摯に受け止め、ドクターの指示を仰ぎ、きちんと対応しましょう。甘く見てはいけません。親友の死を目の当りにし、心からそう思います。

「S]

「おつり」で生きる。

ある日、ご夫婦で診察させていただいているお宅で。

先生「奥様も落ち着いてお過ごしですし、ご主人もお元気ですね。」

御主人「先生、私より先に認知症になった妻の介護をはじめてもう随分になります。私が元気じゃないと、妻が生きていけない。正直、私も疲れてますけどね。(笑)気が付いたら日本の男性の平均寿命をとっくに超えてました。今はもう、神様からの「命のおつり」で生きてるわけで・・まあ、そのうちおつりもきれるでしょうけどね、ハッハッハッ・・」

間もなく90代になられるニコニコしたご主人の達観したお話に、私もドクターもしばし、沈黙しました。なるほど、寿命を超えた「命のおつり」か・・。

早速、介護疲れの見える御主人の件を離れて暮らすご家族に連絡し、今後の方針を検討する手はずを取ったのでした。[S]

 

 

 

甘い納豆!

アシスタント斉藤です。私は納豆が大好きで、朝食には連日の様に食べています。ネギ、辛子などをバッと投入し、これでもかっ!というぐらいかき回し、熱々ごはんの上に・・・たまりません。ところが子供の頃は甘い納豆を食べていたんです。今では考えられないんですが。

母は北海道・小樽の出身なのですが、向こうでは納豆に砂糖と醤油を入れて食べてる方がかなりいます。甘じょっぱくて、これはこれで個人的には結構いけると思います。小学校の修学旅行で朝食の納豆に砂糖がついていないので友達に「砂糖がないね。」と尋ねたところ、クラス中の?という視線が集中したのを今でも覚えています。驚いた事に小樽周辺ではお赤飯の小豆がなんと!大粒の甘納豆に変身して登場するんです。これもごま塩をかけると甘じょっぱくなり、おいしいんですけどね・・。

納豆は血栓ができるのを防いだり、整腸作用があるとか、美肌にも良いとかいわれていますよね。お薬の都合で食べられない方には申し訳ないんですが、皆さんも試しに甘い納豆、チャレンジしてみてください。新しい味の出会いがあるかもしれませんよ。ちなみに、秋に収穫した大豆で仕込んだ納豆の旬は寒さが増す、1月から2月だそうです。私も数十年ぶりに甘い納豆、いってみます。!!

 

 

24時間365日

東京デザインウィーク

東京デザインウィーク

 診療アシスタントの坂本です。先生と一緒に患者さんのお宅にうかがって診療のお手伝いをしております。

 そんな診療の最後、先生が「じゃあ、ちょっとでも変わったことがあったらいつでも遠慮なく電話してきてくださいね」とおっしゃって帰るのをよく目にします。いつでも? 真夜中でも? そうなんです、36524時間の往診体制が整っていることが当クリニックの特徴の一つなんです。ということは、そう、われわれアシスタントもまた交代で36524時間勤務を行っているわけです。

 最初はコンビニだってやっているんだから大したことないだろうと高をくくっていたのですが、実際は大変。いつ出動がかかるかわからない緊張感の中眠ろうたって眠れやしませんし、そもそも眠る時間などなく出動しっぱなしなんて時もあります。週1回の当直でヘトヘトになったりします。

 そんなちょっとお疲れの仕事の合間、先日、神宮外苑で行われた東京デザインウィークに行って参りました。さまざまな形、アイディア、アートがそこを訪れる人たちを幸せな気分にさせてくれます。いろんなブースを回り、ステージで行われている演奏を気持よく聴きながら、ああ、こうして人の幸せに寄与するって素敵なことだなあとしみじみ感じました。同時に、ちょっと待てよ、ぼくたちがやっている仕事も少しは人の幸せに役立っているんじゃないか、と思ったのです。

 ぼくたちは医療者ではないから微力だけれども、それでも往診車を運転し、診療のアシストをすることで人の幸せに少しは寄与してるんじゃないか。「人の幸せ」という点で考えれば、アート同様、ぼくたちの仕事もまた何がしか人の幸せに寄与してる、そういう仕事に携わっているってなんだか我ながら素敵だなと自分まで幸せになる幸せのフィードバック。

 沖縄民謡を歌い上げる夕暮れのステージの前で、翌日の仕事の意気込みを新たにする休日でした。