この2日間、私は地区医師会の指示で認知症サポート医研修会に出席していた。
認知症サポート医とは、地域のかかりつけ医が認知症患者さんを診療しやすく、基盤整備したり、地域の困難事例に対応する医師である。
国は超高齢化のスピードに合わせて、認知症初期集中支援チームを作り、認知症地域支援推進員を配置するという。それをサポートするのが認知症サポート医の役割でもある。
全国から340名の医師が参加する研修会は土曜日の午後から日曜日の昼過ぎまで、トータル10時間以上の研修だったが、今後の役割の大きさに比べれば、決して長い研修ではない。
しかし実は、これまで各地の現場でそれなりに普通にしてきたことだ。このように制度やシステムができると、何かこれまでも普通にしてきたことが、特別な意味や役割を持つようになる。
あえてそういう意味や役割を作り、制度化なければならないことに、時代の焦りを感じる。
今後たった数十年で社会の人口構成が逆転する。 いかに高齢期の様々なステージを無理なく過ごせるようにするかを急速に整備する必要がある
中でも認知症施策は喫緊の課題だ。何が何でも急いで体制を作る必要がある。
そんな意図がまざまざと感じられる研修会だった。