ネパールからの友人

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10月にネパールに行ったときに知り合ったDrShujunさんとその友人の竹内さんが東京に来てくれた。

 

ネパールでの邂逅は、ごく短時間で、挨拶程度だったので、それぞれの事情やバックグラウンドがわかるほどではなかった。

 

DrShujunさんと竹内さんはお互い北京大学の学生時代の友人で、今でもネパールで交流を持っているという。今回は竹内さんの帰国に合わせて、DrShujunさんが来日した。せっかくお二人が日本にいるのなら、ぜひ東京で、お目にかかりたいという私の招きに応じてくれる形で、2か月ぶりの邂逅となった。

 

かつてネパールでは、結核患者は少なかった。しかし最近急激に罹患が増えているというのだ。ネパールは今、昭和初期の日本のように急激な地価の上昇や金利の上昇などが続いており、ある程度の資金を持っている場合、その運用だけで、かなりの収益を上げることができる。その元本資金をネパール国内で稼ぐことは困難だから、海外である程度の期間を働き、その資金を確保したがる若者が多いという。だから今は日本に来るネパール人が増加しているというのだ。

 

かつては、日本のネパール国内での国際協力も盛んだったという。しかし今や日本からの国際協力も規模が小さくなっている。いま日本の景気がある程度回復しているから、日本に来るネパール人が増えているという側面も大きいらしい。

 

今後もネパールからの在日外国人が増えるかどうかはまだまだ流動的と言わざるを得ない。

日本の経済状況、政治状況などに大きく左右されるだろう。

 

しかし、私のたった2日間のネパール滞在での知り合いと2か月後東京で邂逅でき、お互いの国情や医療状況を語り合える時代。

 

それだけ人事交流も情報交流も自由な時代。

いつかアジアは一つ、病気も一つ、いつか地域医療も一つとなる時代が来ないとも限らないではないか。

 

そんなことを感じる年末のひと時だった。