医療におけるコミュニケーションについて

今日は診療後、長年がん緩和ケアに携わってきた兼村医師(新宿ヒロクリニック副院長)による、
医療現場でのコミュニケーションについて勉強会が開催されました。

本来はがん緩和に携わる医師向けの内容ですが、
医師、看護、コーディネーター、事務部門など、
各部門からスタッフが参加しました。

医療コミュニケーション勉強会

「ブラインド・ウォーク」
二人一組になり、一人は目をつむり、もう一人は言葉だけで相手を導きゴールの椅子を目指します。目をつむった方の人が途中障害物に触れないよう、言葉だけで案内することは実際やってみると難しいことが分かりました。そして、目をつむったまま、案内役の人の言葉だけを信じて歩くことはやはり不安であることも分かりました。

 

「コミュニケーションとは情報ではない。」

このほかにも重みのある言葉がいくつも出てきました。
どうやって話すか、聞くか、ということを学んだ後、
勉強会の最後にショートムービーが流されました。

それは、2人の登場人物が一言も発さない、
けれども確かな2人の間のコミュニケーションを描いた映像でした。

「大切な人が、ただそこにいるだけでいいんです。」(兼村医師)

会場の多くの人が泣いていました。
私もそうでしたが、周りの人たちも泣いていて、
そんな職場って素敵だなぁ、と、思いました。

職場、プライベート、公共の場…
相手を思うことを改めて大切にしていこうと思いました。

外部症例検討会

新宿ヒロクリニックでは、
定期的な外部症例検討会が行われています。

院外のケアマネージャー、薬剤師、地域包括に携わる方々にご参加いただき、
院内からは医師、看護師、管理栄養士、
在宅医療コーディネーターや他部門のスタッフまで、
有志参加となっています。

先日も診療後に、本部1階の大会議室にて開催されました。

外部症例検討会

会場には2画面でスライドが映し出されます。

終了後に行われた懇親会では、
各所でより細かやな話し合いが行われていました。

どうしたらもっと一人の患者さんに寄り添えるか・・
多職種が協働してできること。

当院の院長、英(はなぶさ)は、
「地域医療は地域の人たちが必要なものを、地域の人たちとともに作っていくのが本来の姿。よりよい地域医療を地域と一緒に作り上げていければ。」
と考えています。

 

清潔について コーディネーター勉強会を行いました

新宿ヒロクリニックの在宅医療コーディネーター部門は、
最近入職された方が多くなりました。

医療業界が初めての方がほとんどです。
そこで、診療後に他部署のスタッフも参加して、
「医療における清潔」を学びました。

当院の看護師に、
「手洗い方法」から始まり
「患者さん宅への訪問時に気を付けること」など、
基本的な内容からレクチャーしてもらいました。

この勉強会の前に、
新宿区からお借りした「手洗いチェッカー」を使い
普段の手洗いでどのくらい汚れが落ちているかも調べました。

普段よりちょっぴり気合を入れて洗ったのに、
汚れが落ちてないことに驚きました。

患者さんと接する機会の多い仕事なので、
自分の身(家族)は自分で守らねばいけないと再度認識しました。

在宅医療コーディネーター部門より

医療における清潔について

汚れを可視化する『手洗いチェッカー』に手を入れてみると・・

 

汚れを可視化

手洗いする前(上)
普段通りに手洗いした後(下)
白く光っている部分が、汚れに見立てた試薬です

外部症例研究会

今日は外来診療後に、外部のケアマネージャーさん方も参加され、
症例研究会が行われました。

最近増えているゴミ屋敷のお宅における在宅医療について、
具体的な症例をあげて活発な議論が行われました。

時折、驚きの声や笑いも起こりましたが、
みなさん真摯にこのテーマに向き合っています。

ディスカッションの後は懇親会が行われました。
症例研究か