一人暮らしの高齢女性が転んで、左上腕骨を痛めたと当院外来を受診されたのは月曜日のことだ。レントゲンで明らかな上腕骨骨折が認められたため、手術の検討をしてもらうために近くの病院に受診していただいた。しかし結局は手術にならずにバンド固定して、様子を見ることとなったという。
その女性が困り果てて、当院外来にいらしたのは、昨日のことだ。
バンドがズレるのも困っていたが、さらに困っているのは、着替えもできなければ、お風呂に入れないで困っているという。早速早速当院の看護チームがバンドの固定をし直すと同時に、外来のブースを使ってのお体を清拭し、着替えを手伝う。
いらしたときとは全く違いさっぱりとして明るい顔になってお礼を言う彼女に向かって、当院の看護師が声をかける。「また着替えにいらしてください!」
そう。かかりつけ的支援とは医療的支援だけではなく、生活的支援が大切だ。病者が一人ではできない生活行為を支援する。それこそがかかりつけ医療ではないだろうか?
患者さんはもちろん私も、看護婦さんの言葉に励まされた。