私の嫌いな言葉がある。
「私の担当ではない。」とか「私の専門ではない。」という言葉だ。こういわれた時の人の気持ちを考えると、せっかく相談したのに・・・冷たくあしらわれた。という感じが否めないだろう。
当院は地域の方々の様々な問題に対して第一義的に対応している。
時には医療的問題とは言えない問題でのご相談もあるだろう。
時には自分たちだけでは解決できない問題もあるだろう。
でも私たちにできることは何だろうか?少しでも手伝ったり、適切な施設に負担なくつなげるためにはどうしたらいいだろうか?少しでも考えて努力していく必要がある。
たとえすべての答えが得られなくとも、そのような姿勢は評価してもらえるのではないか?
それが医療機関の評価でもあると思えるのだ。
当院ではメール相談や看護療養相談など、いろいろな相談窓口がある。そこには、いろいろな相談事寄せられる。医療的問題とはいえない問題も少なくない。
しかし社会生活上困ったこと全般に対応するプライマリケアにおいて、これらの相談はとても重要だ。それらに耳を傾け、一緒に悩んでいく姿勢こそが我々に望まれる姿勢なのだろう。