在宅医療をしていると、
こんなことまでしてもらえるのか?
これなら病院に行かなくても済む!
といわれることが多い。
点滴をしたり、輸血をしたり、何らかの医療処置をしたときにそういってもらうことが多い。
がんや難病、高齢による衰弱など自宅での療養を余儀なくされる疾患や事態は様々。
しかし誰にも共通するのが、生活の不安、介護の不安、そして医療の不安だ。
動けないのに生活できるのか?
食事や排せつに困ることはないのか?
家で適切な医療が受けられるのか?
そういう不安にこたえることこそが、在宅医療の大きな役割になっている。
そのために点滴や輸血を必要とすることもある。
酸素や呼吸器、胃ろうの管理などを擁することもある。
でもすべては、生活の不安を解消しながら、療養の意義を高めるためのものだ。
ともすると、どの職種が、何をするのかなどが議論になることが多いが、私たちは、生活の質を高めることこそが、在宅医療の役割だと思っている。