三育会HP刷新のお知らせ

法人も設立後14年を迎えております。14年前と今では隔世の感があります。

昨今では医師等の働き方改革が叫ばれ、医療においても様々なクラウド型業務システムが進展し、地域社会のますますの高齢化や国際化の進展なども進んでおります。

三育会は患者さん、地域、そして医療者この3者の健全な育成を図るために設立されました。今後はさらにこの本分に立ち戻り、なおかつ時代の要請にこたえ続けるためには、大きな法人改革が必要な時期になりました。

そこで、このたび法人本部を独立移転して、本部機能とクリニック機能を分離し集約化することとしました。法人本部の目的は、それぞれのクリニックをしっかりバックアップをすることでの患者さんのサポート、さまざまな地域連携会の開催や地域オープンオフィスとしての機能、医療者育成のための勉強会や研修会、事例検討会などの開催が中心となります。クリニックを育て、地域を育て、医療者を育てる。そんな三育会の機能を本部機能として集約化していきたいと考えております。

まだまだ組織改革の途中ですが、この度三育会HPも刷新されました。

http://www.3iku.org/index.html

ぜひこちらもご覧いただければと思います。

新年度を迎えて

いよいよ4月を迎えた。

新入職や新入学などで、新たなスタートを切ろうとしている人も多いだろう。企業や学校なども新年度は新しい人たちを迎えての新しいスタートとなる。私たち三育会も、この4月に多くの新入職者の方々を迎えて、あたらなスタートを切ろうとしている。今後、どのような法人になっていけるか、そして皆にとってやりがいのある職場、発展的に地域を支える集団になれるかどうかが、強く問われているという意味では、とても気が引き締まる思いでもある。

特に今年4月は診療報酬・介護報酬の同時に改定される年でもある。例年以上に大きな変化が予想されている。

私自身は在宅医療にかかわって23年になる。その間2年ごとに10回以上の診療報酬改定を経験している。毎回改定にこめられる行政側からのメッセージを受け取りながら、医療機関を運営する立場の私にとって、診療報酬改定は単に評価が上がった下がったという経営的問題ではなく、今後の在宅医療やかかりつけ医療の在り方を占う大きな道しるべでもある。今回の改定でも、新たなメッセージがこめられているように思えた。

かつての改定を振り返ると、在宅医療の24時間体制が評価される改定や看取りが評価される改定、さらにはかかりつけ機能が評価される改定などがあったが、今回は在宅医療の普遍化と医療連携や協働性が評価された改定だと思えた。

つまり今回の改定の意図は、あまねくすべての地域医療機関が連携や協働することで在宅療養支援診療所となり、初診患者を含めた外来、在宅双方でのかかりつけ機能を伸ばしてほしい。そんなメッセージが込められた改定であるように思えたのだ。

このようなメッセージを受け取り、私たちも大きな意識改革をしていかなければならない。

かつては一部の医療機関が在宅医療を行っていた時代が続いていたが、今や皆が協働して在宅医療・かかりつけ医療を伸ばしあう時代になっている。先駆的に取り組んできた私たちにとって、今後は自らの在宅医療やかかりつけ機能を伸ばすことのみならず、率先して他の医療機関と協働して、地域全体のインフラ整備に注力していくことが望まれている時代となったのだ。

そういう意味でも今年4月は地域包括ケアに向かって大きな一歩が踏み出される年でもあるようだ。

 

こぼれ話

異国での生活を考えるとき、食事なども大事だが、トイレや風呂などの在り方はとても大事だ。ネパールでは下水道がしっかりしていないためか、トイレットペーパーは流さないようにしている。

この写真はホテルのトイレをとったものだ。

お尻をシャワーで洗ってそのあとティッシュで拭く。そしてティッシュは横のバケツに・・・

ホテルでは、それができるが、街中や郊外ではシャワーはついていない。

浴室には風呂はなく、シャワーがあるだけである。しかも上水道がしっかりしていないせいなのか、非常にぬるいお湯しか出てこない。

 

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街のそこかしこで、談笑している人たちに出会う。医療機関の中でも同様だ。患者さんの前では、よそ行きで神妙な顔をしている日本人の医療者とどこか違うように思えるのは、私だけだろうか?

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ヒンズー教徒の火葬は川辺で行われる。薪を積み上げて、その上に遺体を乗せて火をつける。厳かな儀式だが、対岸からは普通に、談笑しながら見学している人たちがいる。

 

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首都のカトマンズでさえ、動物がそこかしこにいる。牛・サル・鶏・そしていつも目にするのが、野犬だ。なんとなくほほえましい光景だが、縄張り争いも絶えず、人をかむこともあるという。狂犬病などのことを考えると・・・日本ではありえない光景でもある。

 

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帰国の時

昨年10月に来た時はカトマンズ、その近くの景勝地ナガルゴットに滞在しながら、ネパールの遺跡観光に明け暮れた。飛行機だったがヒマラヤ・エベレストを見にいったり、異国情緒を味わいながら、少しだけ医療施設の見学をしながら、知友を得ることもできたのが収穫だった。

今回私は、ネパールで何を感じたか?

一言でいうことと、今ネパールが抱えている問題と同時に日本の特殊性を感じた旅といえる。

 

中国とインドにはさまれて、主にインドからの輸入にすべての生活物資を頼っている内陸国、インフラは非常に脆弱であり、カトマンズ市内でさえも停電が日常茶飯であり,WIFI環境も乏しい。鉄道がないばかりか、道路も舗装されているところが少なく、信号などもほとんどない。上下水道の整備は追い付いていないようだった。

 

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~ネパールの電線はこんな感じになっている。サルや鳥に少しでもかじられたら、すぐに火事になったり停電するのが当たり前とのことだ。~

 

 

健康保険はもちろん社会保障も充実しているとはいいがたい。

しかし人々は明るく、なんといってもこの国は、急激に人口が増えており、若い力にあふれている。そこかしこに若い人たちの明るい笑い声が満ちている

 ネパールの人々は一日4時間程度しか働かないという。ネパール人の休憩は、「仕事中に休むというより、休憩の中で時々働く」と教えてくれたのは、3年以上ネパールに滞在している竹内氏である。

 

仕事や品質、衛生などに完成度を高く求め、競争的社会でせいかつする日本人。

どちらの価値観が正しいのだろうか?

 

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~カトマンズの中心地には数多くの外国人学校が並ぶ、もちろん日本語学校も~

 

あるネパール人の医師がつぶやいた。

「日本でネパール人に高率に結核が見つかるのは、日本の厳しい寒さや労働状況で体調を壊すからではないだろうか?彼らはネパールでは健康だったはずだ。」

 

ショックだった。

 

感染症が発症するには、病原体の存在が必須だが、それだけではない。

確かに免疫などの在り方を考えると複雑な機序が関与していることは否めない。

ネパール人にとって日本は決して居心地のいい国ではないだろう。

 

今ネパールから日本へのビザ発行は以前に比べ厳しくなっているという。

私は日本とネパールの融合が進むことは両国にとって、大きな意義があると思っている。

 

お互いの価値観・文化などが融合していくことはとても得るものが多いと思っている。