昨日私はある市民の集会でお話しする機会をいただいた。
今後の過ごし方を真剣に考える意識の高い高齢者の方々の集まりだった。
そこで、同じ出身大学の先輩医師に会うことができた。
今年86歳になる老医師は、昨年までスキーをやっていたという。
さすがに骨折が怖くなり、今年からは辞めたと快活に笑う。
今夢中なのは、フルート、以前はサックスをしていたが、重くなってやめた。
今でもダンスのレッスンは自分も受けているし、ほかの人にレッスンすることもある。
自宅は逗子の郊外だが、都内の病院の勤務や検診の仕事などを続けているので、ほとんど毎日仕事もしているという。
職業として医師を選んだ理由は、定年がないから‥という理由だそうだ。
確かに定年がない。しかし仕事は一様ではなかった。
大学卒業後は、外科医としての研鑽を積んだ、その後病院でさんざん手術をしていたという。
いつしか高齢になり、メスをおろし、「なんちゃって内科医」としての道を歩き出す。
そのうち検診の仕事など、いろいろ仕事の容は変化している。
常にその時のニーズに合わせて変容し続けてきたからこそ仕事が続いているのだろう。
老医師に教わる、人生訓・・・
それは常にその時の自分を生きることだった。
そして、それこそが今後の高齢化社会での生き方だと・・・