ネパールのクリニック

理由は定かではないが、日本人のネパールへのツアー客は年々減っているという。今回、普通のツアーでの申し込みだったが、日本語がしゃべれるガイドさんと運転手さんが付き添ってくれている。

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そのガイドさんに無理を言って、ネパールのクリニックや病院を見学させてもらえないか頼んでみた。

最初にお邪魔した医療機関は、その名もKathnandu Ultra Sound Clinic・・・つまり超音波検査専門のクリニックである。町中のビルの中に入り込んだクリニックだが、待合や周囲には患者さんがあふれていた。

唐突な来訪。しかも名刺も持たない得体のしれない日本の医者にも関わらず、院長のDr.shujunが迎えてくれて、患者さんを待たせながらも、IMG_0283いろいろお話してくれた。

まだ若い彼は、北京大学医学部を卒業し、今やネパールの医師会長のような立場になっているという。このクリニックのほかに医師10人を雇用するMRIなどを有する診断センターを運営をしているというのだ。

彼の活動は、都市部に限らない。地方にも出かけていき、保健医療活動をしているというのだ。

ネパール人のための医療に情熱を燃やしながらも、政財界の要人とも交流のある彼は、かつての日本医師会をリードした武見太郎を彷彿とする医師だった。

短時間の邂逅だったが、この国の医療をリードする医師に出会えたことは、なんと幸運なことだろう。

ガイドに感謝すると同時に、得体のしれない医師に時間を割いてくれたDr.shujunに感謝したい。