たった3時間

おかげさまで、手術からの回復は順調だ。

手術直後は点滴、尿の管もついていたが、術後3時間で尿の管は外してもらった。(手術中は気管内挿管もされていたが、記憶にはない)だから今は点滴だけのお世話になっている。

とても順調な経過をありがたく思うが、術後3時間は、尿の管の違和感と術後の痛みのダブルパンチに苦しんだ。さらに点滴がついていることで、体を動かすことの不自由さを思い知った。

尿道に違和感がないように姿勢を変えると、今度は術後の痛みが襲ってくる。おなかを安静に保とうとすると管が引っ張られて尿道の強烈な違和感に悩まされる。しかも腕には点滴がついているので、手の動きも制限されるのだ。

長期で点滴しながら、尿の管を使用しているお年寄りを何人も知っている私が、今回の入院で最も勉強になったのは、このような管での拘束は、非常に残酷なことであるということだった。

人は何か一つの違和感には体を順応させることができるが、複数の違和感や苦痛が合わさると、どのように対処したらいいのかわからなくなるということだった。