手術

無題

麻酔から覚めたとき‥最初はとにかく眠かった。

執刀医の先生が病室にいらして下さるころには、少しはっきりしてきた。

「明日の血液の検査結果でよほどの異常がない限り、明後日退院になります。」力強い言葉だった。

術後3時間はベット上で安静、点滴だけだったが、3時間経過したら、普段着に着替え、トイレに行ったり、水を飲んだり、病棟内を歩き回ることも許された。その間、テレビ会議で法人の会議にも出席できた。

私が研修医だったころ、胆嚢摘出は回復手術が当たり前だった。当時の入院期間は2週間程度、しかもドレーンなど様々な管が付いたまま、しばらく寝たきりで、不自由な入院生活を余儀なくされたものだった。

「今日、全身麻酔の手術を受けた人には見えません。」

そんな誉め言葉がうれしかった。

20年以上病院の医療から離れているが、昔に比べ、医療は進歩し、安全で快適になってきている。