24時間365日

東京デザインウィーク

東京デザインウィーク

 診療アシスタントの坂本です。先生と一緒に患者さんのお宅にうかがって診療のお手伝いをしております。

 そんな診療の最後、先生が「じゃあ、ちょっとでも変わったことがあったらいつでも遠慮なく電話してきてくださいね」とおっしゃって帰るのをよく目にします。いつでも? 真夜中でも? そうなんです、36524時間の往診体制が整っていることが当クリニックの特徴の一つなんです。ということは、そう、われわれアシスタントもまた交代で36524時間勤務を行っているわけです。

 最初はコンビニだってやっているんだから大したことないだろうと高をくくっていたのですが、実際は大変。いつ出動がかかるかわからない緊張感の中眠ろうたって眠れやしませんし、そもそも眠る時間などなく出動しっぱなしなんて時もあります。週1回の当直でヘトヘトになったりします。

 そんなちょっとお疲れの仕事の合間、先日、神宮外苑で行われた東京デザインウィークに行って参りました。さまざまな形、アイディア、アートがそこを訪れる人たちを幸せな気分にさせてくれます。いろんなブースを回り、ステージで行われている演奏を気持よく聴きながら、ああ、こうして人の幸せに寄与するって素敵なことだなあとしみじみ感じました。同時に、ちょっと待てよ、ぼくたちがやっている仕事も少しは人の幸せに役立っているんじゃないか、と思ったのです。

 ぼくたちは医療者ではないから微力だけれども、それでも往診車を運転し、診療のアシストをすることで人の幸せに少しは寄与してるんじゃないか。「人の幸せ」という点で考えれば、アート同様、ぼくたちの仕事もまた何がしか人の幸せに寄与してる、そういう仕事に携わっているってなんだか我ながら素敵だなと自分まで幸せになる幸せのフィードバック。

 沖縄民謡を歌い上げる夕暮れのステージの前で、翌日の仕事の意気込みを新たにする休日でした。