利根川サイクリングロード

 生まれて初めてロードバイクを買って今年で10年。ロシナンテと名前をつけて二人三脚でいろんなところを走りました。ヒーヒー苦しみながら旧道の碓氷峠を登って軽井沢に行ったり、神戸空港まで飛行機に載せて青空の淡路島を一周したり、横をバンバン車に追いぬかれながらいろは坂を登って中禅寺湖へ行ったり、ぼくと自転車の足あとの分だけ多くの思い出があります。

 そんな愛着のある自転車ですが、さすがに10年選手、今回走って惜しまれつつ引退することにしました。

 ぼくの通っていた中学高校には利根川歩行という、6年かけて利根川の上流から犬吠埼まで少しずつ歩いていくという奇習があったのですが、今回はそれに倣って利根川を銚子まで走って華麗なるハッピーエンドを迎えたいと思ったのでした。

一面満開の菜の花!

一面満開の菜の花!

 当日の利根川は北東の風、風の北成分が体温を奪い、東成分が向かい風となって襲いかかります。それでもこの自転車の最後ですから、途中でやめるわけにはいきません。

かつて船で参詣するのが普通だったのでこちらが一の鳥居

かつて船で参詣するのが普通だったのでこちらが香取神宮一の鳥居

 なんでこんなことをやっているんだろうと自転車で走りながら時々感じる根本的な疑問が何度も何度も頭をよぎりますが、なかったことにして走り続けると、おや、磯の香りが。

漁師町ですから魚料理が期待できます

漁師町ですから魚料理が期待できます

 銚子港到着。狙っていた店は昼休みで入れず、駅前の定食屋さんでお刺身。それでも町の定食屋さんでイワシの刺身が出るところが漁港ならではです。

頑張って走ったご褒美です

頑張って走ったご褒美です

 銚子駅からは前後のタイヤを外して写真にある青い袋に詰めて電車で帰ります。

同じように輪行で帰ろうとするライダーが多くいました

同じように輪行で帰ろうとするライダーが多くいました

10年間ありがとう。おつかれさまでした。