人が人を想う

新宿ヒロクリニック アシスタントの深澤です。先日、当院の在宅の患者様が他院へご入院されるという事で、最後の訪問診療に同行しました。
通常の診療が終わり、医師と患者様、ご家族とが今後の療養についてお話しされ、いよいよ最後の診療も終わりを迎えました。
医師と患者様が固く握手され、医師からの『元気でね』との声がけに、患者様も深く頷いていらっしゃいました。私も医師に続きお辞儀をして、退出しようとしたところ、患者様から握手を求められました。
力強く握手をされた感覚と同時に、裏方でアシストしている自分に対しても、心配りをされた患者様のお気持ちが有り難く感じられました。

立場を超えて、人が人を想う。そんな場面に立ち会わせて頂き、感謝しております。

秩父路

いつ頃か峠に登らなくなってしまいました。かつては碓氷峠、松姫峠、いろは坂など、峠を求めて走り回ったものでした。もう一度峠を走ろう。見晴らしのよいあの景色を求めてみよう。そんな気持ちで自転車をこぎ始めます。

荒川サイクリングロード

荒川サイクリングロード

東京はたしかに魅力的な街ですが、たまにこういう広い景色を欲することもあります。広がる田んぼや空。「東京に空が無い」とつぶやいた智恵子さんにぜひ見せたい光景です。

正丸トンネル

正丸トンネル

荒川サイクリングロードから入間川サイクリングロードに入り、入間市へ。そこから国道299号線(個人的に「にくきゅう」と名付けています)をひたすら走り、正丸までやってきます。車だとこのまま正丸トンネルを通って秩父へ抜けるのですが、ぼくは自転車。えっちらおっちら峠越えにチャレンジです。

正丸峠 奥村茶屋

正丸峠 奥村茶屋

約4km登って正丸峠へ。久しぶりの峠攻めでしたが、なんとか足をつかず登りきれました(いったん足を着いてしまったら元に下ってもう一度登りなおすのがロード乗りのプライド)。ここから秩父へ一気に駆け下ります。

妙見信仰で有名な秩父神社

妙見信仰で有名な秩父神社

秩父神社にお参りします。諏訪神社と所縁のある神社で境内摂社には諏訪神社や御柱があります。ここでおみくじをひいたら大吉。「恋愛:思い通り 大吉」とあり、なんだか素敵な夏の予感(そして予感は予感だけで終わってしまったのでありました)。まだまだ走れる、そんな気持ちを新たにできたこと自体が大吉だったのかもしれません。

犬の名前は・・・

患者さんの中には犬や猫を飼ってる方が結構いらっしゃいます。その名前も色々です。「マロン」「ショコラ」「ゴン太」「ミーちゃん」等々、割とよく聞く名前もあれば「アーサー」「サントス」など面白い名前のわんこもおります。昨年亡くなった私の愛犬は「キリ」でした。かつてはあきる野市の石切り場で飼われていたので「イシ」にしようかと思いましたが、子供たちの猛反対に遭い「キリ」にしました。

私の友人に父上が地震関係の仕事をしている人がいます。地震の縦揺れを「P波」横揺れを「S波」と言うそうですが、その家の2頭のラブラドールは「ピーハ」と「エスハ」という名です。さらにさらに!札幌の私の叔父が飼っているカラフト犬はなんと「理事長」といいます。なんでも区の役員の理事長になった時に貰ったのでその名にしたそうで・・。「こらっ!リジチョウ!またそんなとこにオシッコして!」「待てといっているだろう!リジチョウ!」などなど。アッ!犬の事ですよ、犬の。あー、ビックリ・・・。

いずれはまた犬を飼いたいなあと思っております。インパクトのある、それでいて可愛らしいお薦めの名前があったら教えて下さい。考えるだけでも楽しいですね。

アシスタント「S」

 

 

犬の十戒

「もう、見てはいられない。」「私はここに居たくない。」と言わず、私が旅立つまでどうか一緒に居てください。あなたに寄り添っていると私はうんと安らかでいられるのです。あなたを愛しているのですから。

ノルウェーのブリーダーが世界に広めている「犬の十戒」、その10の言葉です。1年前に16年、共に暮らした愛犬が年老いて亡くなりました。幸い、苦しむ事もなく眠るように旅立ちました。動物愛護センターで殺処分を待つ、その目にビビッと何かを感じ、引き取ってからの日々は楽しい事だけでもなく、様々な苦労やハプニングの連続でした。最後はガリガリに痩せて全盛時の見る影もなく小さくなってしまいましたが、見事に「生き切った!」犬でした。(ピーク時は12kgの雑種)

患者さまのお宅にも犬や猫がいる場合が多々あり、その度に愛犬を思い出してしまいます。どの犬も猫も冒頭の文章のように最期まで生き切って欲しいと思うと同時に、これは人間にもあてはまるのでは?とも感じました。親、妻、子供たち。順番は変わる事もあるでしょうが、共に暮らす家族として自分自身もしっかり「生き切り」そして家族はそれを「見届ける」。

今、亡くなった愛犬「キリ」から教えてもらった事を今一度、胸に刻みつつ、在宅診療のスタッフとして仕事に励みたいと思います。

アシスタント・「S」