告知には、病名の告知、病状の告知、そして予後の告知がある。
もっともナイーブで、もっとも重要なのは、予後の告知だ。
「あなたは大腸がんです。」これは病名の告知である。
「おなかに何か腫瘤があり、腸の動きを妨げる可能性があります。」これは病状の告知である。
「このままの進行が続くと、おそらく半年の命だと思います。」これが予後の告知である。
告知はあくまでもよりよく病気と向き合ってもらうためのものである。
予後の告知の仕方にもいろいろある。
「半年の命だと思います。」
「桜が見れるといいと思います。」
「半年の生存率は、20%と言われています。」
できれば患者さんやご家族にとって頑張る気になれる言い方をしたい。