隠れ認知症

認知症=記銘力障害と思っている人がいる。

本来の認知症は物事の認知の仕方を誤ってしまうという意味であり、そこに記憶が関係するかどうかは、実は二次的な問題であるといえる。

今日の初診の患者さん。

普段からしっかりしているが、夜寝ぼけるることがあるという。

さらに時々あらぬものが見えたりする。

もちろん記憶力などに問題はない。むしろ年齢以上にしっかりされている。そして自分でもおかしいと思っている。

認知症・・・記銘力低下の有無だけではない。このように記銘力(物事を覚える力)が低下しない認知症もあるのだ。いずれにしても注意深く、それぞれの人の言動に注意していく必要があるといえる。