永遠のテーマ

かかりつけ医療にも様々なかかわり方がある。

比較的軽症方には軽症なり、重症の方には重症なりに。そして社会的にも症状的にも虚弱な方には、かなり濃密に支えていく必要がある。

一言でかかりつけ医療といっても、多様であり、患者さん毎に異なっているものであるから、定義しづらいし、客観的評価も難しい。

そんなかかりつけ医療を多職種協働のグループで行うというのが当院のスタンスだ。

だからこそかかりつけ医療をきちんと定義もしなければならない。かかりつけの業務とはなにかも明確にしていく必要があるそしてそれらの業務がきちんと分業化され、統合化されて行かなければならないのだ。

これは生易しいことではない。なぜなら、かかりつけ医療とは最終的には、親業と同じだからだ。

かかりつけ医やかかりつけの看護師とは、父親や母親に似ている。

子供にとって母親が大切なのは、決して食事を作ってくれたり、家事をしてくれるからだけではない。本当に自分のことを大事にしてくれて、愛してくれているからだ。

私はその親業を多職種協働で実現したいと願っている。親業も担わなければならない業務がある。様々な家事や家計を維持したりすることだ。同様に、かかりつけ医療も業務がある。それを明確化、分担化、統合化もできるかもしれない。しかしそれらの延長線に親の子供に対する愛情のようなものがなければ、何の意味もないのではないだろうか?

どれだけ人を思う組織でいられるのか?それこそが、永遠のテーマである。