東京がんサポーティブケアクリニック

今月から新しいクリニックが仲間入りした。その名も「東京がんサポーティブケアクリニック」だ。

詳しくはHP(http://tcscc.jp/)をご覧いただきたい。

以前より三育会では、がんの在宅医療に注力してきた。しかし昨今地域包括ケアの時代を迎え、地域との密着性が重視される時代になってきた。確かに多くの高齢疾患では、地域の介護、福祉、生活サービスとの連動は不可欠だ。私たちもそれに適応するために、外来、往診、送迎、在宅とサービスを拡張しつつ、内科、整形外科、皮膚科、リハビリ科、栄養相談などの充実に努めてきた。

しかしがんはやや特殊だ。

もちろんがん患者さんの在宅ケアにおいて、介福祉サービスとの連動が不可欠であるのは論を待たないが、症状変化が著しいことや、緩和的知識対応が不可欠であることなど他の疾患に比べて特別な対応が必要となる。

昨年4月に当法人に合流してくださった向山雄人先生は30年以上の人生をがん医療一筋にささげてきた泰斗である。

ぜひ、先生の力量がより映える現場を作りたい。三育会としても、ぜひがん医療の専門性をはぐくんでいきたい。そういう思いが今回のクリニックづくりに結び付いた。

がん専門在宅医療・・・早期からの緩和・・・・がんかかりつけ医療の発展・・がん難民の減少・・・

このクリニックが担う社会的、時代的課題はとても大きい。私も微力ながら向山先生の指導のもと協力を惜しまないつもりである。

ぜひより多くの方々のご指導、ご鞭撻の元、がん医療の何か隙間を埋めることができたらと祈念している。

東京がんサポーティブケアクリニック