日々の訪問で思うこと

訪問リハビリテーションでは、
ご病気をきっかけに、自宅の中で動くことや生活に支障をきたしてしまった方に、少しでもご自分で動作ができるように、また介護の負担が軽くなるようにとの目的で、私たちが関わることがあります。

実際には患者さんの頑張りもさることながら、ご家族やヘルパーさんなどの助けが必要になるケースが多く、献身的に介護されている様子を拝見させていただくと、本当に頭が下がる思いです。

ただ一方で、
介助が大変そうだな、
もっと楽にできないだろうか、
別の方法の方が安全なのではないか
と考える場面もあります。

私たちリハビリスタッフは、患者さんがどれくらい動けるのか、どれくらい介助すれば目的の動作ができるのかを把握し、能力を発揮していただくための方法や対応を考えます。

介助者側としては、介助しなさ過ぎもダメかもしれませんが、介助し過ぎても、その人の能力が発揮できないばかりか、介助者の負担も増えてしまうかもしれません。

そこでみなさんには、安全を考慮した上での動き方や介助の仕方をお伝えしたり、場合によっては福祉用具導入の提案などをさせていただくことも、私たちの役割の1つです。

リハビリスタッフが直接関わる時間は、1週間のうちでわずかしかありません。リハビリ以外の普段の生活が安全かつ快適に過ごせるように、患者さんや介護される方々のお役に立てればと思っております。