リハビリ小噺 ④

訪問リハビリの現場では日々、様々な会話が繰り広げられています。
少しだけご紹介させていただきます。

 

お相撲好きな方多いですよね。

 

先場所は新横綱、稀勢の里が二場所連続、横綱としては初優勝を果たしました。
場所中のけがを押しての強行出場。千秋楽、優勝決定戦は劇的な勝利でした。

 

横綱という立場。
けがでも簡単には休めない一方で、
調子が上がらず、負けが込むような時は
その名を汚さぬよう、早めに休場の選択をすることもあるようです。

 

困るのはこんな時。
休場するならそれなりの理由をつけなければなりません。
たいてい整形外科の重傷そうな診断名がつけられます。

 

元力士という経歴をお持ちのDさん。
ある日、訪問時間がちょうど大相撲中継の時間と重なりました。

 

アナウンサー「横綱鶴竜が頸斜角筋損傷(けいしゃかくきんそんしょう)、左肩鎖関節脱臼(ひだりけんさかんせつだっきゅう)のため、今日から休場です。」

「なんか随分おおげさな診断名がつきましたね。」

Dさん「そりゃ、そうだろ。『深爪』のため休場なんて言えねぇからなぁ、ふんっ!」

納得度★★★★★