昨日はボトックス治療のための勉強会に当院のドクターたち5名で参加した。
ボツリヌス毒素はボツリヌス菌によって産生される毒素で、きわめて強い筋弛緩作用を持っている。この筋弛緩作用を利用して、様々な臨床応用がされており、痙性斜頸や眼瞼痙攣や顔面痙攣の治療などにも利用されている。
現在当院ではリハビリにも力を入れている。訪問診療の患者さんもそうだが、リハビリの患者さんには、脳血管障害の患者さんが少なくない。これらの方々の多くが痙縮による悩みを持っているのだ。着替えが大変。おむつ交換が大変。見た目が気になる。など様々だ。
これらの悩みに少しでも、改善できればと思っている。そこで、ボトックス治療をより有効に活用するために、みんなで勉強しようという意図で勉強会に参加した。
決して安い薬ではない。それほど重大な副作用はないが、何か所にも注射しなければならないし、その後のリハビリが重要になる。それでも生活改善ができる期待は大きい。
ぜひ活用したい。