輸入感染症としての”はしか”

今日、私は初めて新宿区小児科医会に出席した。

これまで細々と小児在宅医療を行ってきたが、小児医療をしているとはなかなか言える状況ではなかった。

しかし今後は小児医療も本腰を入れて、対応していこうと思っている。たまたま新宿区小児医会は小児専門医だけではなく、一般医も参加でき、しかもとてもフランクな会だと伺い出席させていただいた。

小児科の先生方との懇親は、新しい知見に触れるまたとない機会だ。

その中で、私がびっくりしたのは、今や小児専門医でも”はしか”を見たことがない医療者が多いということだ。

ある大病院の先生がお話しする.。「インドネシアから来た皮疹のある小児患者でコプリック斑をみた。」

長年小児診療に携わっている小児科専門医がどの医学の教科書にも載っているコプリック斑を見たことで、感動しているのだ。

日本では、すでにワクチン接種のおかげで様々小児感染症が克服しつつある。今や麻疹でさえも全く見られなくなり、撲滅宣言まで出ているということに私は驚愕した。

ここまで日本の小児医療は成熟しているのだ。