肩関節に関するセミナーへ参加しました

先月末

肩関節機能障害に関するセミナーに参加しました

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当院のリハビリテーションに来られる方は

肩関節の疼痛や可動域制限を訴える方が非常に多く

少しでも還元できればと参加しました。

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肩関節は一般的に

上腕骨と肩甲骨のなす関節(肩甲上腕関節)

と考えられていると思います。

しかし、広義の意味では

解剖学的関節である

肩甲骨と上腕骨(肩甲上腕関節)

肩甲骨と鎖骨(肩鎖関節)

胸骨と鎖骨(胸鎖関節)

に加えて

機能的関節という

肩甲骨と胸郭(肩甲胸郭関節)

烏口肩峰靭帯と上腕骨(肩峰下関節 or 第2肩関節)

で構成される肩関節複合体として考えられています。

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このように多くの部位で構成されているため

人体において最も可動域の大きい関節ではありますが

その分、様々な影響により障害が起こる場合があり

リハビリテーションを行ううえでも難渋する場合が多々あります。

 

とはいえ、今回のセミナーにおいては

肩甲上腕関節周囲の筋肉の機能を中心に

最新の知見を織り交ぜながら学び

どの様に考え、対応するか

実技の練習も行いました。

 

今回参加してみて

自分の臨床経験で手ごたえのあるものに関して

理論的な裏づけが得られたことや

自分に欠けていた視点が得られたという意味では

とても実のあるセミナーでした。

また

肩関節に限らず

他の関節に関しても応用のきく考え方が得られたことも収穫でした。

 

今後も知識・技術の習熟に努め

患者さんのお役に立てればと思います。

新宿区 介護サービス事業者協議会 賀詞交換会へ参加しました

先日、新宿区の介護サービス事業者協議会の賀詞交換会へ参加しました。

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介護サービス事業者協議会とは、新宿区内の介護サービス事業者を中心として設立された組織で、以下の目的で設立されたそうです。

  • 利用者の選択権を保障する多様で良質な利用者本位のサービスの提供
  • サービスの質の向上
  • 介護サービス事業者等の諸課題の解決に向け、会員相互の連携と協力を図ること
  • 健全な市場の形成

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詳細はこちらのページに → 新宿区介護サービス事業者協議会

私は、今回初めてこのような場に参加させて頂きましたが、多くの方が集まっており、少々驚きました。

この会に参加されていた方々以外にも、より多くの人々が介護サービスに携わっていることを思えば、職務上関わる事業者の方は極限られた範囲でしかなかったのだなと思います。

リハビリテーション分野においても、利用者の方に対して、より有効なサービスが提供できるよう、こうした方々と連携を深めながら対応していくことが必要なのだと感じました。

 

地域リハビリテーション専門人材育成研修

今月14~15日の2日間、地域リハビリテーション専門人材育成研修に参加してきました。

この研修は、東京都福祉保健局が主催となり、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、主任介護支援専門員などを対象に、介護予防事業を推進するため、地域リハビリテーションにおける専門的な人材育成を目的とした研修です。

2日間の研修で、介護保険制度の話や介護予防体操の紹介、実際に担当している患者さんについての議論を行いました。特に、介護予防を目的とした「東大和元気ゆうゆう体操」は手足を動かすだけでなく、顔の筋肉も意識して動かす運動が入っているので、口腔機能の向上も目指せるものとなっていました。(詳しい内容は、東大和市HPをご覧ください)

主催の住民の方々から説明があり、みんなで実際に体操を行いました。マイクを片手に「次は僧帽筋…。この運動は口輪筋の運動になります」という説明が体操の随所にあり、筋肉の名前とその動きを伝えながらのリズミカルな説明には圧倒されました。

このような介護予防体操の取り組みは住民主体で進めており、さまざまな地域で体操以外にもいろいろな活動が開催されています。主催者の方のお話しを聞いて、介護予防だけではなく、地域交流の活性化や閉じもこもりの予防にもなっていることも知りました。

訪問リハビリでは、医療保険や介護保険を利用している患者さんを対象としている為、普段は介護保険を利用しない高齢の方に関わることはほとんどありません。

地域リハビリテーションでは、介護保険や医療保険の利用云々に関わらず住み慣れた地域で暮らす高齢者も対象としています。

地域で働くリハビリ専門職の一人として、地域で暮らす高齢の方々がいつまでも元気に過ごせるよう、少しでもお役に立てればと考える機会となりました。