訪問リハビリテーションを担当している作業療法士です。
前回に引き続き、今回は作業活動の一つ、折り紙での『くすだま作り』をご紹介します。
下の写真は、70代の男性が作った作品になります。
手が不自由ですが、自分なりに工夫して折り紙を折ってくれています。
今は、「桔梗」のくすだまを作っています。
折り方のコツを習得しているので、作品の完成度がとても高く、いつも私が折り方を教わっています(笑)。
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在宅医療・訪問診療・外来診療|東京都新宿区|新宿ヒロクリニック
訪問リハビリテーションを担当している作業療法士です。
作業療法では、リハビリテーションの場面で作業活動(*)を用いることがあります。
*作業療法では、作業活動の定義を日常生活の諸動作や作業、仕事・生産的活動、余暇活動・遊びなどとしています。
下の写真は、ある患者さま(80代の女性)の作業活動の場面です。
これは、『エコクラフト』と言われるもので、素材は牛乳パックなどの再生紙です。平たい紐状のテープを編み込んでバスケットや小物入れ等を作成します。
もっと硬い材料の籐を使って『籐細工』を行うこともありますが、この方の場合は、手先の力が弱く、関節の変形もあるため、柔らかい素材でできているエコクラフトを選びました。
作成するのに細かい手先の動きや両手を使う動作が必要となります。また、座って作業することで体力をつけたり、集中したり、手指の力をつけることなどいろいろなことが目的になります。
さて、いったい何が完成するのでしょうか?
最近、作成を開始したばかりなので、続きはまた次回ご紹介したいと思います。
完成が楽しみです♪
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先日、『意思伝達装置』に関する研修会に参加してきました。
意思伝達装置とは、身体の残された機能を使ってスイッチを操作し、自分の思いを伝える機器の総称です。
主に筋萎縮性側索硬化症などの難病によって、話すことができず自分の意思を伝えること難しい状態の方が使われています。
難病による症状進行に伴い、口の動きが悪くなり、思うように話せなくなったりします。また、手足も少しずつ動かせなくなってきます。
そこで、さまざまなスイッチを用いて意思伝達装置を操作し、コミュニケーションを取ります。
意思伝達装置には、「伝の心」「トーキングエイド」「レッツ・チャット」等があり、日々最新の機器が開発されています。
伝の心 http://www.hke.jp/products/dennosin/denindex.htm
トーキングエイド http://www.talkingaid.net/products
レッツ・チャット http://sumai.panasonic.jp/agefree/products/communication/letschat/
障害を持っていても、コミュニケーションが取れることで日常生活や社会参加に向けて活動範囲が広がっていく可能性があります。
上手くスイッチを使い、コミュニケーションを図ることで本人の可能性を広げ、生活の質を高められるよう支援していきたいと改めて思いました。
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先日、『小児の在宅リハビリテーション 入門編』というセミナーに参加してきました。
小児のリハビリは病院や療育センター、施設等で行われることが多いですが、最近では訪問でのリハビリの依頼も増えてきているそうです。しかし、小児の経験が無い療法士も多く、受け入れが難しいという現状もあるようです。
私自身、小児のリハビリは学生時代に実習で担当させて頂いたことと資格を取得してからは、脳性麻痺のお子さんを数名担当した程度の経験しかありません。今回のセミナーは入門編ということもあり、初心に戻り学ばせてもらおうと思い、受講させてもらいました。
今回の研修会では、在宅における小児のリハビリに関する基本的な知識等の入門的な内容で、主に訪問リハでの工夫や疑問に対する考え方などを学びました。また、実際に発達に障害のある方に来て頂き、座位姿勢やコミュニケーション等のリハ場面、補装具を見させて頂きました。
*OTナガミネのイラスト集より
小児の訪問リハでは、障害や発達レベルに合わせ、さまざまな遊びを通して、お子さんのリハビリを行うと同時に、親御さんの療育支援も行っていくことが大切だということを学びました。今後、今回学んだことを小児のリハビリに関わる際に活かしていきたいと思いました。