がん患者リハビリ講演会にて思ったこと

私も先日、がん患者のリハビリテーション講演会へ参加してきました。

そこでは前述の通り、がんの患者さんの生存率や生存者数の向上により、リハビリの必要性も年々増えてきており、もちろん在宅でもがんのリハビリの必要性や目的について語られていました。

主な目的としては、
日常会話動作の改善
ご家族の介護負担の軽減
痛みや浮腫み、息苦しさなど症状の緩和などにならんで、
「自宅で心地よく過ごす」ことが挙げられていました。

上記の目的はがん患者さんに限ったことではなく、どの方においても共通して言えることかと思います。

中でも「自宅で心地よく過ごす」ということは、誰しもが望むことと思われますが、患者さんそれぞれによって違いや個別性があると思います。

こと重症度や介護度が高い方々においては、痛みや苦痛が取り除ければ快適であるのはもちろんですが、そのほかにも排泄ケアやトイレ動作が獲得されることで清潔が保たれたり、いつも声をかけてくれる人(ご家族や私たちサービス提供者等)がそばにいるというだけでも、その人にとっての安心や快適な生活環境ということにもなるのかもしれません。

みなさんにとって「自宅で心地よく過ごす」とはどういうことなのかを共に考え、そのお手伝いができればと改めて思いました。

(高)

春の訪れ🌸

東京の桜の開花宣言が先週出されました。

今年は全国で1番早い開花となったようですね♪(^^)

 

皆さんは桜をもう見ましたか??

場所によっては既に満開になっているところもあるようですが、まだ蕾や2~3分咲きというところが目立つように思います。

 

今回は訪問中に見つけた”春”をご紹介致します♪((*´∀`*))

桜も他の花々も患者様との屋外歩行練習で行く公園で見られるものです🌷(*^^*)

公園内にはコブシやモクレン等も綺麗に咲いており、日中は老若男女問わず沢山の方々で賑わい活気があります♪o(^▽^)o

冬はどうしてもお家にこもりがちとなりますが、暖かくなってきた今、外に出てみるのはいかがでしょうか??(^◇^)

長距離を歩かずとも、運動をせずとも、少し外に出るだけで、暖かな太陽の日差し、色鮮やかな木々やお花、活気ある街の雰囲気、…沢山の春を感じることができ、新たな活力に繋がるのではないでしょうか♪(^^)

前記事にある”フレイル”予防にも繋がるかもしれませんね!(^o^)/
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さぁ新年度です!気持ち新たに頑張っていきましょう!!( ´∀` )ノ

フレイルその2

先日、フレイルに関する講演会に行って来ました。

以前の記事(2015年12月2日 流行語!?「フレイル」/12月14日 フレイル予防)でもご紹介していますのでフレイルの説明は省きます…

その時にはまだ日本独自の評価尺度ではなく、アメリカのものが紹介されていましたが、現在は厚生労働省からフレイル判定の基準となるチェックリストが公表されています。

フレイル(≒虚弱≒要介護状態になるリスクが高まった状態)といっても多面性があり、身体的要素や心理・精神的要素、社会的要素とあらゆる側面があります。

そのためチェック項目も、生活活動や身体機能、栄養状態、口腔機能、社会的生活活動、認知機能、抑うつ気分と多岐にわたっています。

どういった要因でフレイル状態になってしまうかは人それぞれ。

膝が痛くて外出頻度が減ってしまって、他者との交流機会が減って元気がなくなり、徐々に食欲も無くなり…という方もいらっしゃるでしょうし、歯が痛い・義歯が合わない・むせる事が増えたなどで食事が美味しくなくなり、食事量が減って体力も落ちてしまって外出もままならなくなる…という方もいらっしゃるのでしょう。

今まで当たり前に出来ていたことが出来なくなるのはとても辛いこと。

完全に出来なくなってしまってからでは、元に戻すのも容易ではありません。

完全に元通りに出来ない事だってあり得ます。

そうならないためにも、早めに対策をすることが大切です。

 

東京大学の飯島勝矢先生によると、健康長寿のための3つの柱として

  1. 栄養(食・口腔機能)
  2. 身体活動(運動、社会活動など)
  3. 社会参加(就労、余暇活動、ボランティアなど)

が挙げられるそうです。

良く食べ、適度に動き、他者との交流を図る。

❝きょういく❞ と ❝きょうよう❞が大事だとも言われますね。

❝きょういく❞=今日、行く所がある

❝きょうよう❞=今日、用事がある

だそうです。

 

私たちが訪問リハビリで携わるのは既にフレイルの状態になってしまっている方々や、要介護状態の方々ですが、少しでも社会参加をして能動的に生活を楽しめるようお手伝いが出来ればと思っております。

 

【お】

がん患者のリハビリテーション講演会へ参加してきました。

3月16日、慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室の辻哲也先生の講演会に参加してきました。

講演テーマは、がん患者に対するリハビリテーション。

がんの患者さんにリハビリ?…と思われるかもしれませんが、
近年、がんの患者さんは増加し、生存率も向上してきていることで、がんと共存しながら生活していく時代となってきています。その為、生活の質を高めるうえで、一般的な治療だけではなく、リハビリも必要性が高まってきています。

じゃあ、実際にがんの患者さんにどんなリハビリを行うかというと…

例えば、乳がんになり手術後に肩の動きが悪くなっている方に対しては、リンパ浮腫を改善するマッサージや肩の動きを良くする運動などを行ったりします。

また、肺がんになり呼吸することが大変になってきた方に対しては、体力をつける運動や楽に呼吸できる姿勢の指導、自主トレーニング方法などをお伝えしたりします。

リハビリの内容は、がんの種類や病気になっている時期、個人によってさまざまです。

入院や外来のリハビリだけではなく、訪問リハビリでもがんの患者さんを担当する機会があります。

がんになってもその人らしくお家で暮らしていけるよう、訪問リハビリでできることを提供していきたいと思いました。