リハビリ小噺 ⑧

訪問リハビリの現場では日々、様々な会話が繰り広げられています。

少しだけご紹介させていただきます。

 

訪問リハビリは可能な限り

生活に即したリハビリを提供することが求められています。

食事やトイレなど身の回りのことを行う動作練習ももちろんですが、

それよりも範囲を広げて、洗濯や買い物なども介入の対象になっています。

 

Hさん(90代女性)とはリハビリの時間に屋外歩行練習を兼ねて買い物をしています。

あまり長い距離を歩くのは難しいのですが、

近所のコンビニまで安全に買い物に行くことが当面の目標です。

 

今日も買い物に行ったHさん。

お会計の際になじみの店員さんに話しかけています。

 

Hさん 「今ね、リハビリの歩く練習で来ているのよ。この人リハビリの先生。」

店員さん「ああそうなんですね」

Hさん 「まだ一人で来るんじゃ自信ないのよ。」

店員さん「がんばってくださいね。」

 

何気ない会話です。

ところが…。店を出てHさんの一言にとても驚かされてしまいました。

Hさん 「リハビリだってことはちゃんと言っておかないとね。」

私   「えっ、なんで?」

Hさん 「若い彼氏連れて歩いてるなんて言われたらいけないからね。」

私   「!?

 

Hさんの元気の秘訣が少しだけわかった気がしました。

 

リハビリ小噺 ⑥

訪問リハビリの現場では日々、様々な会話が繰り広げられています。

少しだけご紹介させていただきます。

先日、日本人の平均寿命が過去最高を更新したニュースがありました。

過去最高の更新は女性で4年連続、男性で5年連続だそうです。

国際比較では男女とも香港に次いで世界2位とのことです。

すごいですね。臨床の現場でも関わる方の年齢が全体的に上昇傾向であることは感じています。

100歳を超えられる方も年々増加しています。

 

今回は御年101歳、Fさんのところでのお話。

リハビリ前、血液中の酸素飽和度(指にはさんで測るあれです)を測定したときに、

「100」という数字がもたらしたちょっとした行き違いです。

 

私「いつものこれ測りましょうね。おっ、98。いい数値ですね。」

Fさん「えっ?いくつ?」

私「98ですよ。文句なし。素晴らしいですね。」

Fさん「私は98じゃないよ。101歳だよ。」

私「ああ、すいません、すいません。酸素98%のことですよ。」

Fさん「あら、歳のことじゃないの。オホホホホ。」

 

ちょっと説明不足でしたね。

 

 

リハビリ小噺 ⑤

訪問リハビリの現場では日々、様々な会話が繰り広げられています。
少しだけご紹介させていただきます。

 

訪問させていただいている方々の中にはユニークな方もたくさんいらっしゃいます。

おかげでこのブログも続けられます。

毎週1週間ぶりの訪問。

リハビリをする前、やっぱり皆さんの体調は気になるんです。

Eさんにいつも通りの挨拶をしたところ、絶妙な切り返しが決まった瞬間です。

 

私「こんにちは。体調はいかがですか?」

Eさん「体調はアメリカの母ちゃん!

私「んっ!?」

Eさん「わかんないの?『マーマー』だよ!」

 

うまい!座布団1枚!

 

リハビリ小噺 ④

訪問リハビリの現場では日々、様々な会話が繰り広げられています。
少しだけご紹介させていただきます。

 

お相撲好きな方多いですよね。

 

先場所は新横綱、稀勢の里が二場所連続、横綱としては初優勝を果たしました。
場所中のけがを押しての強行出場。千秋楽、優勝決定戦は劇的な勝利でした。

 

横綱という立場。
けがでも簡単には休めない一方で、
調子が上がらず、負けが込むような時は
その名を汚さぬよう、早めに休場の選択をすることもあるようです。

 

困るのはこんな時。
休場するならそれなりの理由をつけなければなりません。
たいてい整形外科の重傷そうな診断名がつけられます。

 

元力士という経歴をお持ちのDさん。
ある日、訪問時間がちょうど大相撲中継の時間と重なりました。

 

アナウンサー「横綱鶴竜が頸斜角筋損傷(けいしゃかくきんそんしょう)、左肩鎖関節脱臼(ひだりけんさかんせつだっきゅう)のため、今日から休場です。」

「なんか随分おおげさな診断名がつきましたね。」

Dさん「そりゃ、そうだろ。『深爪』のため休場なんて言えねぇからなぁ、ふんっ!」

納得度★★★★★