入院

無題

前回入院したのは小学生の時、夏休みにはしゃぎすぎ夏バテになり、2日程度入院した。

点滴などは痛かったが、妙に両親が優しく、普段食べれないごちそうをたくさん持ってきてくれたことがただうれしかっただけの入院だった。それから間もなく半世紀、今度は自分の手術(腹腔鏡下胆嚢摘出術)のための入院だ。

医療者も患者を体験することはとても大事だといわれる。患者さんの気持ちがよくわかるというのだ。普段、地域で人生とともに患者さんと過ごしているつもりだが、地域医療と病院医療は大きく異なる。普段の生活と隔絶された入院生活で、手術を受けることの意味を考えたい。

電話やパソコンなどを常時使用するので、個室を利用させてもらっているせいもあるが、以前の入院とは、まったく異なる。アメニティ・ホスピタリティ・システムともに各段と向上している。今の病院はすばらしい!

まわりの人の心配をよそに、不謹慎な言い方だが、入院という名前のバカンスを過ごさせてもらっている気になるほどだ。

人生のリセットとは、このようなタイミングかもしれないと思える。

今日は、これから手術を受けることになっている。

 

夏休み

子供たちが中学高校生になると、お互いのスケジュールが過密で、夏休みと言えどもなかなか調整がつきません。

ようやく家族全員の夏休みの調整がついたのは6月末。

そんな時期から夏休みの旅行を計画することもできなかった(高額すぎてとても無理!)なので、今年の夏休みは手軽に近場でヨット合宿することになりました。

荻窪から夢の島マリーナまでは、通勤列車に揺られて小一時間。

平日のマリーナは閑散としていましたが、3日間、座学、実技、演習、そして最終的には航海まで、先生について習うことができました。

 

 

無題

車と違ってヨットは一人では動かせないので、チームプレイが必要になります。

子供たちとチームで一つの作業をすることも、とても有意義に思える夏休みでした。

無題1

夏休み中、スタッフの方々、患者さんや関係諸機関の皆様方、多々ご迷惑をおかけしまいたが、本当にありがとうございました。

無題2

 

ずっと東京にいたので、お土産もないので、せめてお土産話までに・・

三育会HP刷新のお知らせ

法人も設立後14年を迎えております。14年前と今では隔世の感があります。

昨今では医師等の働き方改革が叫ばれ、医療においても様々なクラウド型業務システムが進展し、地域社会のますますの高齢化や国際化の進展なども進んでおります。

三育会は患者さん、地域、そして医療者この3者の健全な育成を図るために設立されました。今後はさらにこの本分に立ち戻り、なおかつ時代の要請にこたえ続けるためには、大きな法人改革が必要な時期になりました。

そこで、このたび法人本部を独立移転して、本部機能とクリニック機能を分離し集約化することとしました。法人本部の目的は、それぞれのクリニックをしっかりバックアップをすることでの患者さんのサポート、さまざまな地域連携会の開催や地域オープンオフィスとしての機能、医療者育成のための勉強会や研修会、事例検討会などの開催が中心となります。クリニックを育て、地域を育て、医療者を育てる。そんな三育会の機能を本部機能として集約化していきたいと考えております。

まだまだ組織改革の途中ですが、この度三育会HPも刷新されました。

http://www.3iku.org/index.html

ぜひこちらもご覧いただければと思います。

新年度を迎えて

いよいよ4月を迎えた。

新入職や新入学などで、新たなスタートを切ろうとしている人も多いだろう。企業や学校なども新年度は新しい人たちを迎えての新しいスタートとなる。私たち三育会も、この4月に多くの新入職者の方々を迎えて、あたらなスタートを切ろうとしている。今後、どのような法人になっていけるか、そして皆にとってやりがいのある職場、発展的に地域を支える集団になれるかどうかが、強く問われているという意味では、とても気が引き締まる思いでもある。

特に今年4月は診療報酬・介護報酬の同時に改定される年でもある。例年以上に大きな変化が予想されている。

私自身は在宅医療にかかわって23年になる。その間2年ごとに10回以上の診療報酬改定を経験している。毎回改定にこめられる行政側からのメッセージを受け取りながら、医療機関を運営する立場の私にとって、診療報酬改定は単に評価が上がった下がったという経営的問題ではなく、今後の在宅医療やかかりつけ医療の在り方を占う大きな道しるべでもある。今回の改定でも、新たなメッセージがこめられているように思えた。

かつての改定を振り返ると、在宅医療の24時間体制が評価される改定や看取りが評価される改定、さらにはかかりつけ機能が評価される改定などがあったが、今回は在宅医療の普遍化と医療連携や協働性が評価された改定だと思えた。

つまり今回の改定の意図は、あまねくすべての地域医療機関が連携や協働することで在宅療養支援診療所となり、初診患者を含めた外来、在宅双方でのかかりつけ機能を伸ばしてほしい。そんなメッセージが込められた改定であるように思えたのだ。

このようなメッセージを受け取り、私たちも大きな意識改革をしていかなければならない。

かつては一部の医療機関が在宅医療を行っていた時代が続いていたが、今や皆が協働して在宅医療・かかりつけ医療を伸ばしあう時代になっている。先駆的に取り組んできた私たちにとって、今後は自らの在宅医療やかかりつけ機能を伸ばすことのみならず、率先して他の医療機関と協働して、地域全体のインフラ整備に注力していくことが望まれている時代となったのだ。

そういう意味でも今年4月は地域包括ケアに向かって大きな一歩が踏み出される年でもあるようだ。