仕事納め

クリニックのリハビリテーション部門は今日12月28日が仕事納めです。

当ブログ更新も年内はこれが最後になります。

 

先日 「今年は暖かいせいか、年末という気が全くしませんねぇ。」という話をしていたところ

「気候のせいと言うより歳を取ったからじゃない?」との鋭い突っ込みを受けました。

確かに、ついこの前「あけましておめでとうございます!」と言っていた気がするのに

またお正月が来るんですから、年末気分にならないのも当たり前かもしれません。

日が経つのが年々早くなっている気がする今日この頃です。

でも、そのあっと言う間の1年を振り返ってみると、やはり色々な出来事があったなぁと

感慨深いのもまた事実です。

個人的には転職して、地元の熊本から再び東京に出てきたというのが大きな出来事でした。

(本日のブログ担当はST小田です)。

クリニックのことで言えば、6月に現在の場所に移転し、外来をオープンしたことは

大きな出来事で、変化の年だったと言えます。

 

皆さんにとっては今年1年どんな年だったでしょうか?

この時期は自然と今年を振り返りつつ、来年に向けて気持ちを新たにしていく時ですね。

来年も引き続き、よろしくお願いいたします!

最後に、ブログをご覧の皆さん、良いお年をお迎えください!!

フレイル予防法

前回のブログで「フレイル」について書きましたが、今回はその予防法についてです。

フレイルの予防法として提唱されているのは以下の6つです。

 (1)十分なたんぱく質、ビタミン、ミネラルを含む食事

 (2)ストレッチ、ウォーキングなどを定期的に行う

 (3)身体の活動量や認知機能を定期的にチェック

 (4)感染予防(ワクチン接種を含む)

 (5)手術の後は栄養やリハビリなど適切なケアを受ける

 (6)内服薬が多い人(6種類以上)は主治医と相談

(1)(2)高齢者であっても運動療法によって筋力が維持される、ということが研究で報告され

ていますが、運動によるエネルギー消費量増加分の栄養補給を行わないまま運動だけを

行うと、低栄養の進行を助長してしまうことに繋がります。しっかり栄養を取りながら定期的な

運動を行うことが重要です。特に高齢者の食事で不足しがちと言われているたんぱく質は

筋肉の元となるものなので、積極的に取るように心がけたいものです。(たんぱく質 は、肉類、

魚介類、卵類、大豆製品、乳製品に多く含まれます)

(3)認知機能や身体活動量のチェックは自分ではなかなか難しいかもしれませんが、

医療機関や周囲の人に協力をしてもらい変化に気がつきたいところです。

(4)(5)高齢者の体力がガクッと落ちるきっかけとして肺炎などがあるので、予防のために

インフルエンザや肺炎球菌などのワクチン接種を受けるのも大切です。肺炎の他、手術や

病気での入院をきっかけに体力が落ちることも多いので、その場合はリハビリなどを

しっかり行うようにしましょう。

(6)目安は6種類以上。複数の医療機関からそれぞれ薬をもらっていると、例えば睡眠作用の

ある薬が重なっていて活動が低下したりする場合もあるので、主治医に相談した方が

いい場合があります。

こうして見てみると、フレイル予防法は特別なことではないのですが

なるべく長い健康寿命を送るための参考にしていただければと思います。

 

流行語?! 「フレイル」

昨日2015年の新語・流行語大賞が発表されていましたね。

年間大賞は「爆買い」と「トリプルスリー」

「爆買い」は知っていたものの「トリプルスリー」の方はよく分からず、

んだか流行に乗り遅れた人みたいで地味にショックを受けました。

そんなに流行った言葉ですか??

 

 さて、私が個人的に流行語大賞をあげたい医療・福祉の新語は「フレイル」です。

ここ最近、研修に行くたびに耳にする語といっても過言ではなく、

またNHKの番組等でも取り上げられていたので、ご存じの方も多いかもしれませんね。

フレイルとは「(年齢に伴って)筋力や心身の活力が低下した状態」のことです。

もともとは「frailty(フレイルティー)」弱さ・虚弱という意味の英語で、

欧米では既に20年程前から医療現場で使われている言葉だそうです。

日本では昨年5月に「日本老年医学会」が統一した日本語訳として「フレイル」を提唱し、

「高齢者の多くは“フレイル”の段階を経て、要介護状態になるので、早期発見をして

対処することが必要」と呼びかけたのが始まりです。                        (ですから、厳密に言うと「フレイル」は今年の新語ではありませんね)

日本にはまだ診断基準がないので、アメリカで使われている評価法でチェックしてみましょう!

フレイルチェック

 

 

 

NHK「くらし☆解説」HPより

 

生活に支障のない老化であればいいのですが、フレイルというのは放置すると

要介護につながる段階で、健康と病気の中間のような段階と考えられているのです。

そこで、この段階で早期発見し、適切な介入をすることが重要であると言われています。

メタボリックシンドロームの語は「メタボ」としてすっかり定着しましたが                2006年の流行語大賞トップテン入り!)

さてこの「フレイル」はどうでしょうか?

 

次回のブログでフレイルの予防法についてご紹介します!