第1回 最期まで口から食べられる街づくりフォーラム

こんにちは。訪問・外来リハビリテーションを担当しているST(言語聴覚士)です。今回は私も参加している新宿食支援研究会主催のフォーラムのご案内です。

新宿食支援研究会は“最期まで口から食べられる街、新宿”をモットーに20職種、100名以上のメンバーが集まり、勉強会を中心に色々な活動を行っていますが、来月3日に「最期まで口から食べられる街づくりフォーラム」(場所:東京富士大学)を開催します。

研究会では食支援を「本人・家族の口から食べたいという希望がある、もしくは身体的に栄養ケアの必要がある人に対して①適切な栄養摂取 ②経口摂取の維持 ③食を楽しむこと、を目的としてリスクマネジメントの視点を持ち、適切な支援を行っていくこと」と定義しています。多種多様な人たちが対象であり、支援者でもあります。このような食支援は専門職だけでは実践できません。一般市民の方たちも巻き込んで初めて「最期まで口から食べられる街」が出来上がる!ということで、今回の「街づくりフォーラム」の開催となりました。(詳しくは→第1回最期まで口から食べられる街づくりフォーラム

前売り3800円(当日5000円)と有料になりますが、食支援や街づくり等にご興味のある皆さまのご来場をお待ちしております。当日は新宿訪問ST連絡会のブースにおりますので、ご来場の際はお気軽に声をかけてください。

「肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい」

最近訪問した2人の方から「この本を読んでがんばってます」「STが言ってることややっていることが書いてあります」「勉強になります」などのコメント付きで紹介されたのが「肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい」(西山耕一郎著)という本です。

どれどれ、とアマゾンで検索してみると、家庭療法・医学の売れ筋ランキング1位でした!なかなか売れているようですね。

目次を紹介すると・・・

第1章 「最近、よくムセる」は老化のサインだった!

第2章 「のど」を鍛えれば、寿命は10年のびる!

第3章 飲み込み力がアップする8つの「のど体操」

第4章 誤嚥を防ぐ「食べる」ルール 九か条

第5章 「のど」の大問題・小問題 お悩み解決Q&A

第6章 人間は「のど」から衰え、「のど」からよみがえる!

カスタマレビュー13件の平均も4.9(5つ星のうち)と高評価!耳鼻咽喉科の医師で嚥下治療を専門分野とする西山先生の本でもあり、また誤嚥性肺炎予防について具体的に分かりやすく書いてあるということで、私も参考のため購入することにしました。(値段も1200円と手頃です)

肺炎はいまや日本人の死亡原因の第3位。本に限らず、テレビ番組などでも誤嚥性肺炎について取り上げられることは増えてきている印象ですが、日頃から誤嚥性肺炎既往の方のリハビリに携わる機会の多い私としては、こうして予防の知識が広く拡がっていくといいなぁと思います。(予防のためのリハビリのご相談もお気軽にどうぞ~)

 (表紙)

 

言語聴覚士です!

言語聴覚士(ST)は、病気や交通事故などの後遺症による、失語症や高次脳機能障害、構音障害といった、ことばや聞こえなどのコミュニケーションにお悩みの方や、食べ物を食べる、飲み込むといった摂食・嚥下に問題をお持ちの方に対し、専門的な検査および評価を実施し、心身機能の回復・維持を図るリハビリを行う専門職です。

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リハビリ

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訪問STは、STによるリハりビリを受けたくても通院ができない、近隣に専門施設がないといった方や、ことばが思うように話すことができない為に外に出ることが苦手である、摂食・嚥下障害の為、ご自宅のお食事に困っているといった方へ、セラピストがご自宅へお伺いし、ご本人、ご家族のご希望に沿ったリハビリプランを立案し、必要に応じ、検査・治療・支援・援助をご自宅で行います。

実際の生活場面でリハビリテーションを実施するため、ご本人にとって身近なものや興味関心のあるものを使用して言語訓練を行ったり、あるいは日常的な困りごとについて具体的な援助方法をご家族に提案したりといったことが可能です。

      ST 嚥下           ST 失語訓練

訪問STはまだまだ数が少なく、また認知度も高いとは言えない状況があります。

今後ブログを通して訪問STのリハビリについて少しづつご紹介していきたいと思います。