電動ベッドについて

在宅療養されている方では、よく使われている電動ベッド。その電動ベッドにまつわる、エピソードやその対処について、4コマ漫画も交えて面白く解説されているものがありました。

「まちがいだらけ」のベッドの選び方・使い方

(株式会社プラッツ コンパクトガイドブック)

・ベッドの背もたれをあげると、体がずり落ちてしまったり
・ベッド上での飲み込みや口腔ケア時の姿勢   などなど
悩むことありますよね。
私たちも訪問時にこのような場面によく遭遇するので、このガイドブックを見て改めて勉強になりました。

あるベッドメーカーのガイドブックでもあるので、皆さんがお持ちのベッドではそっくりそのまま適応することができないこともあると思いますが、在宅での療養や介護する上での参考になればと思います。

このガイドブックは、私たちと同じ理学療法士や作業療法士の方々が監修しています。またここに出てくる4コマ漫画も、実は理学療法士であり漫画家の方が描いているとのこと。同じ資格でもいろんな人がいるもんですね。

日々の訪問で思うこと

訪問リハビリテーションでは、
ご病気をきっかけに、自宅の中で動くことや生活に支障をきたしてしまった方に、少しでもご自分で動作ができるように、また介護の負担が軽くなるようにとの目的で、私たちが関わることがあります。

実際には患者さんの頑張りもさることながら、ご家族やヘルパーさんなどの助けが必要になるケースが多く、献身的に介護されている様子を拝見させていただくと、本当に頭が下がる思いです。

ただ一方で、
介助が大変そうだな、
もっと楽にできないだろうか、
別の方法の方が安全なのではないか
と考える場面もあります。

私たちリハビリスタッフは、患者さんがどれくらい動けるのか、どれくらい介助すれば目的の動作ができるのかを把握し、能力を発揮していただくための方法や対応を考えます。

介助者側としては、介助しなさ過ぎもダメかもしれませんが、介助し過ぎても、その人の能力が発揮できないばかりか、介助者の負担も増えてしまうかもしれません。

そこでみなさんには、安全を考慮した上での動き方や介助の仕方をお伝えしたり、場合によっては福祉用具導入の提案などをさせていただくことも、私たちの役割の1つです。

リハビリスタッフが直接関わる時間は、1週間のうちでわずかしかありません。リハビリ以外の普段の生活が安全かつ快適に過ごせるように、患者さんや介護される方々のお役に立てればと思っております。