最後まで口から食べることを支援する

今年1年、色々な勉強会に参加しましたが、最近の摂食嚥下の勉強会では「最後まで口から食べることを支援する」という言葉がよく聞かれるようになっています。

在宅での主役はご本人、ご家族。

リスクが高くとも少しでも食べられるのなら…と強い想いを持つ方も多く、また、それを支えたいと思うスタッフも多く存在します。

当クリニックは新宿区にありますが、新宿区では区の事業として“食べる幸せをいつまでも”をキャッチフレーズに「新宿ごっくんプロジェクト」を実施しています。http://www.city.shinjuku.lg.jp/fukushi/kenko01_001089.html

また、新宿には“最期まで口から食べられる街、新宿”をモットーに活動する「新宿食支援研究会」もあります。20職種、100名以上のメンバーが連携しながら様々な活動を行っています。http://shinnshokukenn.org/index.html

私も「新宿食支援研究会」の96番目のメンバーとして会に参加していますが、来年1月14日(土)の定例勉強会で訪問ST(ST:言語聴覚士)のリハビリについて他のメンバー(訪問ST)とともに話をする予定です。http://shinnshokukenn.org/studygroup.html

訪問でリハビリを行う中で、自分自身の力不足を感じることも多いのですが、「最後まで口から食べる」ことを支えるリハビリテーションが提供できれば・・・と、この年の瀬に気持ちを新たにした次第です。

来年以降もどうぞよろしくお願いいたします。

皆様、良いお年をお迎えください。

リハビリ小噺②

訪問リハビリの現場では日々、様々な会話が繰り広げられています。

少しだけご紹介させていただきます。

 

リハビリでは床上(しょうじょう)動作、起居(ききょ)動作といった言葉が使われます。

簡単に言えばベッド上で寝がえりをしたり、起き上がったりすることです。

基本的な動作としてリハビリの中ではとても重要視されています。

 

寝がえりを練習に取り入れているBさん。

右にも左にもスムースに寝がえりができるようになっていただきたいと思ってます。

 

私  「寝がえり練習をしましょう。まずは右に向きましょう。」

Bさん 「右?こっちか?」

私  「あっ、反対です。こっちですね。」

Bさん 「えっ、そうか、こっちか。右とか左とか急に言われてもわかんなくなっちゃうよね。」

私  「あー、じゃあ、壁ぎわに寝がえりうってください(って、ジュリーかっ!)。」

 

やや古(ふる)(★★☆☆☆星2つ)

患者さんによく言われること

外来リハビリテーションを担当している理学療法士です。

私は自分の特徴を以下のように認識しております。

・声が大きい

・汗かき

・基礎体温がやや高い

 

外来リハを担当していて、患者さんによく言われることがあります。

1.先生の手はあったかいね~

2.先生の声は良く通るね~、待合室まで聞こえてるよ

3.先生は汗かきながら必死にやってくれるわね~

 

自分自身の特徴を生かしながら仕事ができていると自負しております。

手汗をかきすぎず、うるさすぎず、汗を滴らせずに、リハビリ業務を頑張っていきます。

 

今年も残すところあとわずか。

私自身は訪問リハも外来リハにも携わらさせていただき、充実した1年でした。

来年も新宿ヒロクリニックのリハビリテーション部門および外来リハビリテーションをよろしくお願いいたします。