『小児の在宅リハビリ』セミナーに参加して

先日、『小児の在宅リハビリテーション 入門編』というセミナーに参加してきました。

小児のリハビリは病院や療育センター、施設等で行われることが多いですが、最近では訪問でのリハビリの依頼も増えてきているそうです。しかし、小児の経験が無い療法士も多く、受け入れが難しいという現状もあるようです。

私自身、小児のリハビリは学生時代に実習で担当させて頂いたことと資格を取得してからは、脳性麻痺のお子さんを数名担当した程度の経験しかありません。今回のセミナーは入門編ということもあり、初心に戻り学ばせてもらおうと思い、受講させてもらいました。

今回の研修会では、在宅における小児のリハビリに関する基本的な知識等の入門的な内容で、主に訪問リハでの工夫や疑問に対する考え方などを学びました。また、実際に発達に障害のある方に来て頂き、座位姿勢やコミュニケーション等のリハ場面、補装具を見させて頂きました。

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*OTナガミネのイラスト集より

小児の訪問リハでは、障害や発達レベルに合わせ、さまざまな遊びを通して、お子さんのリハビリを行うと同時に、親御さんの療育支援も行っていくことが大切だということを学びました。今後、今回学んだことを小児のリハビリに関わる際に活かしていきたいと思いました。

訪問リハ学会~ご報告~

予告通り5月に札幌で開催された訪問リハ学会に参加してきました。
大変遅くなりましたが、学会のご報告をさせて頂きます。

札幌はあいにくの空模様で、到着した日から小雨が降り、日中でも上着を羽織らないと寒いくらいの天気でした。

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演題発表は学会の2日目。
発表の直前まで準備したものの…本番は極度の緊張状態。
発表後の質疑応答では予想以上に質問がありましたが、何とか無事に終えました。

 

そして…新千歳空港に到着した日から北海道のグルメを堪能してきました。

まず、初日はサッポロビール&札幌ラーメン、その夜はジンギスカン。

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2日目は、海鮮、地酒、パフェ。

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最終日は、スープカレーで終わりました。

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発表にグルメに充実&満喫した3日間でした。

 

次回の訪問リハ学会は北九州で開催予定です。
ご興味のある方はぜひご参加を~!

がん患者リハビリ講演会にて思ったこと

私も先日、がん患者のリハビリテーション講演会へ参加してきました。

そこでは前述の通り、がんの患者さんの生存率や生存者数の向上により、リハビリの必要性も年々増えてきており、もちろん在宅でもがんのリハビリの必要性や目的について語られていました。

主な目的としては、
日常会話動作の改善
ご家族の介護負担の軽減
痛みや浮腫み、息苦しさなど症状の緩和などにならんで、
「自宅で心地よく過ごす」ことが挙げられていました。

上記の目的はがん患者さんに限ったことではなく、どの方においても共通して言えることかと思います。

中でも「自宅で心地よく過ごす」ということは、誰しもが望むことと思われますが、患者さんそれぞれによって違いや個別性があると思います。

こと重症度や介護度が高い方々においては、痛みや苦痛が取り除ければ快適であるのはもちろんですが、そのほかにも排泄ケアやトイレ動作が獲得されることで清潔が保たれたり、いつも声をかけてくれる人(ご家族や私たちサービス提供者等)がそばにいるというだけでも、その人にとっての安心や快適な生活環境ということにもなるのかもしれません。

みなさんにとって「自宅で心地よく過ごす」とはどういうことなのかを共に考え、そのお手伝いができればと改めて思いました。

(高)

がん患者のリハビリテーション講演会へ参加してきました。

3月16日、慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室の辻哲也先生の講演会に参加してきました。

講演テーマは、がん患者に対するリハビリテーション。

がんの患者さんにリハビリ?…と思われるかもしれませんが、
近年、がんの患者さんは増加し、生存率も向上してきていることで、がんと共存しながら生活していく時代となってきています。その為、生活の質を高めるうえで、一般的な治療だけではなく、リハビリも必要性が高まってきています。

じゃあ、実際にがんの患者さんにどんなリハビリを行うかというと…

例えば、乳がんになり手術後に肩の動きが悪くなっている方に対しては、リンパ浮腫を改善するマッサージや肩の動きを良くする運動などを行ったりします。

また、肺がんになり呼吸することが大変になってきた方に対しては、体力をつける運動や楽に呼吸できる姿勢の指導、自主トレーニング方法などをお伝えしたりします。

リハビリの内容は、がんの種類や病気になっている時期、個人によってさまざまです。

入院や外来のリハビリだけではなく、訪問リハビリでもがんの患者さんを担当する機会があります。

がんになってもその人らしくお家で暮らしていけるよう、訪問リハビリでできることを提供していきたいと思いました。