訪問リハビリの現場では日々、様々な会話が繰り広げられています。
少しだけご紹介させていただきます。
「なまりは国の手形」
私は「なまりは国の宝」と覚えていました。
というのも、母がそう言っているのをよく聞いていたからです。
私の母親は青森県青森市出身。
津軽弁のネイティブです。
上京したての若い頃は口を開くたびに「なまってる」と指摘され
嫌な思いもしたそうです。
たくさんの地方出身者が集まる東京。
同じような経験をされた方も多いのではないでしょうか。
でも、なまりも大切な個性。
こんなお話もあるようです。
Lさんは北関東のある地方のご出身。
Lさん「ここに来てからもう何十年も同じお米屋さんにお願いしてるのよ。」
私「へぇーすごいですね。最近はお米屋さんも少なくなりましたもんね。」
Lさん「いっつも電話で注文するんだけど」
私「ほう」
Lさん「私はなまりが抜けないから、もう『もしもし』だけでわかっちゃうのよね。」
私「えっ?『もしもし』だけ⁉」
Lさん「そうよ、『もしもし』だけで米が届くんだから。」
恐れ入りました。
なまりのことよりもLさんのお人柄で
とっても良い関係が築けていることが素敵ですよ。
み